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式 辞
柔らかな春の陽射しに白亜の校舎が映え、大気清明の気に溢れる桜花爛漫の今日の佳き日に、香川県議会議長代理香川県議会議員 高城宗幸様、誠陵会会長 斎木美友様をはじめ多数のご来賓の方々並びに新入生のご家族ご親族の皆様のご臨席を賜り、このように盛大に平成21年度香川誠陵中学校・高等学校入学式が挙行されますことを心から厚くお礼を申し上げます。
さて、本日、希望に燃え胸躍らせて、栄えある香川誠陵中学校・高等学校に入学を許可された中学校第15期生96名、高等学校第12期生104名、合計200名の新入生諸君、入学おめでとう。 |
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| 新入生入場 |
入学許可 |
| 今日から諸君の学び舎となる香川誠陵中学校・高等学校は、四国で最も早く、今から125年前の明治17年に、著名な陽明学者である学祖大久保彦三郎先生が開設された忠誠塾(のち尽誠舎)の輝かしい教学と伝統を受け継いでいます。本校が属する学校法人尽誠学園グループは、四国の私学の雄として、今や尽誠学園高等学校、香川短期大学、香川看護専門学校、香川誠陵中学校・高等学校、香川短期大学附属幼稚園の6校を擁する、一大総合教育グループとなって発展の一途を辿っています。本日、お忙しい中、本校の入学式にご出席いただいています大久保直明先生は、学祖大久保彦三郎先生から数えて第4代目の敬愛すべき理事長先生でございます。理事長先生は、かねてより、日本にはもっと清新な教育を行う中高一貫校の創設が急務であるとの熱い思いを抱かれ、平成7年にこの地に本校を創立されました。その後、関係者のご努力や地域の方々の温かいご支援によって、本校は今年、記念すべき創立15年目の春を迎えています。 |
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| 校長式辞 |
国歌斉唱 |
| 私立学校の魂と教育は、一に各学校の建学の精神に根ざしています。本校は建学の精神「愛・敬・誠」を校訓とし、至誠を尽くす人格教育を基本に「知・徳・体」のバランスの取れた全人教育を実践躬行して、ただ理屈をこねるだけの人間ではなく、国家・社会に役立つ「有用の真士」を育成するという高邁な理想の実現に努めています。校訓の「愛」とは、すべての人に真心を持って親しむこと、「敬」とは上の人を敬い下の人を侮らない心を持つこと、「誠」とはこの上なく誠実な心のことをさしています。そして「至誠天に通ず」、誰の心の中にもある、大切な誠の心をもって、誠心誠意、事に当たれば何事も成し遂げることができると説いています。この「誠」の一字は校名の由来ともなり、全国の精鋭たちが、校訓「愛・敬・誠」の旗の下、ここ誠陵(誠の陵)に集って来ています。本校式歌にも「風光るこの学び舎に集い来て、さやけき心限りなく、英知を求む青春楽し、ああ誠陵に愛は満つ。真理の道を究めんと遥けき理想、若人の明日に羽ばたく意気昂し、ああ誠陵に誠あり」と歌われています。 |
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正面右にある校章を見てください。平和の象徴であり香川県の県木でもあるオリーブの葉が、地球を優しく囲んで支えている姿は、誠陵生が、将来、本校で身につけた「愛・敬・誠」の心を世界中に広め、心豊かな国際人として幅広く活躍してくれることを願って定められたものです。校庭にはオリーブの木が植えられ、諸君の今後の活躍と成長を応援してくれています。
まず、第一に、建学の精神である「誠」の心を身につけて日々実践するようにしてください。「誠」の心とは飾らない真心のことであり、純粋で素直な心です。人を妬んだり蔑んだりせず、真心を持って人に接することで「人を愛する心」や「人を尊敬する心」が芽生えてきます。山本良樹さんの「叱られた君に」という詩に「磨き粉があるから物が光る。磨いてくれる人がいるから人間が光る。嫌な人はみーんな磨き粉。だから磨き粉にありがとう」という一節があります。諸君を叱ってくれる先生やご家族の方、またクラスの中で嫌だなあと思っている人もあなたを人間的に磨いてくれる貴重な磨き粉に当たる人です。だから諸君の回りにいる全ての人を大切にし、「誠」の心を持って接するようにしましょう。中学・高校時代の友達は生涯の友となり、大きな財産ともなります。できるだけ沢山「心友」(心の友)と呼べる友達を作ってください。 |
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| 第二は、生徒の本分である勉学に精励し、毎日の予習を怠らないようにしてください。南宋の詩人陶潜(陶淵明)は『勧学』で「盛年重ねて来たらず、一日再び震なり難し、時に及んで当に勉励すべし、歳月は人を待たず」(「若い時は一生のうちに二度とは来ません。ちょうど一日のうちに朝が二度来ないのと同じようなものです。時間は人を待ってくれないので、勉強すべき時には大いに勉強しなくてはなりません」)と言っています。本校では授業を大切にしています。毎日の予習なくして実力は付きません。早いうちから勉強の習慣を身に付けて真剣な態度で授業を受けるようにしてください。「為せば成る」という言葉があります。「できる」ことも「できない」と言って「やらない」のは大変愚かなことです。(武田信玄「為せば成る、為さねば成らぬ業を成らぬと捨つる人のはかなさ」)どうぞ「努力の天才」になってください。 |
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第三は、困難なことにも立ち向かっていく勇気を持ってください。夢は夢のままでは実現しません。また、目標のないところには進歩も成功も生まれません。目標や目線が低いと、生活が自己中心的になり、かえって成長が妨げられることがあります。1年生の段階から、できるだけ高い目標を掲げて何事にも積極的にチャレンジすることが大切です。高い目標をもって日々努力すれば、きっと夢は叶います。途中でうまくいかなくても決して諦めないことです。壁にぶつかったり、悩んだりすることは、青春時代の特権であり、前向きに生きている証拠ですから自信をもって頑張ってください。失敗のない人生などありません。例え失敗しても、それに挫けず、頑張り続けることのほうがより大切です。「人間が真に向上するのは不運の時だ」とドイツの詩人シラーも言っています。困難なときや悩んだときこそ、成長する絶好のチャンスです。逃げずに、それを乗り越えていく勇気を持つことが大切です。
繰り返します。まず第一に真心をもって人に接するようにしょう、第二に勉学に精励し、「努力の天才」になろう、第三は困難なことがあっても決して逃げないようにしよう、以上三つのことを大切にしてください。 |
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| 入学宣誓 |
保護者の皆様には、お子様のご入学誠におめでとうございます。この日を心待ちにされていたこと拝察申し上げます。中学・高校時代はお子様が様々な経験を積み重ねながら、自分のことは自分で考えて行動できる人間となるよう、親から少しずつ自立していく過程でもあります。ぜひお子様がこの青年期の重要な成長課題に対して、悩んだり失敗しながら、逃げずに真正面から自分の力で乗り越えていけるよう適切なアドバイスと激励をお願いいたします。干渉のし過ぎはかえって自立への芽を摘むことになりますが、「YES」ばかりでなく、行き過ぎた言動に対しては、親としてきちんと「NO」と注意できる厳しい愛情を持つことも重要な責任の果たし方だと思います。ご家庭におかれましては、優しさと厳しさをもって、長い目でお子様の健やかな成長と人間として独り立ちできるよう、よろしくご指導くださるようお願いいたします。
それでは、新入生諸君が今日の日の感激を胸に、それぞれの夢の実現に向けて日々努力を積み重ね、今後6年間あるいは3年間充実した学園生活が送れるよう心から期待して、入学式の式辞といたします。
平成21年4月9日
香川誠陵中学校・高等学校長 溝渕利博 |
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| 式後のホームルーム |
| 撮影:小林先生、伊達先生、新明先生、江端先生 |